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森の暮らし  たいまぐら便り
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野菜にも個性
しとしとと降り続く雨、そして季節はずれの寒さ。十日間ほど変なお天気が続きました。おてんと様に恨み言を言ってもしかたのないこと。そうわかっていても、つい、ドンヨリとした空をにらまずにはいられなかったのです。
でも、一昨日、昨日と、本当に久しぶりによい天気となりました。結を学校に送り出すと、もっちろん、早速、畑にくり出したのでした。

なんでも雨のせいにするのも気が引けますが、そういえば、一週間ほど、まともに畑を見回っていませんでした。その間も、冷たい雨なんかヘノカッパな雑草は、当然ながら成長を続けていました。そのジャングル化した畑の中で、肝心な野菜たちは身をちぢこませています。「すまん、すまん」とあやまりつつ、せっせと草取りにいそしみました。
一日かけて大まかな草とり終了。覆いかぶさっていた草がなくなって、光も新鮮な空気もたっぷりと降り注ぐようになり、野菜たちもひと心地ついているように見えます。そんな野菜たちの息遣いが、私には、何よりの労働のご褒美のように思えます。

泥にまみれ、汗だらけになった体をお風呂でさっぱりとさせた夕間暮れ、改めて畑をゆっくりと見回りました。
よく見れば、野菜たちもそろそろ個性を現し始めています。
発芽したての頃は、手入れの仕方は、ほとんど、どの野菜も一緒です。草に覆われないように草取りをしてやり、込みすぎているところは間引いてやればいいのですから。
ところが、本葉が伸びだすと、そういう訳にはいかなくなります。野菜ごとに世話の仕方が異なってくるのです。
つるありの豆類にはネットをかけてやらなくてはなりません。トマトは脇芽をかき取り一本仕立てにし、ナスは三本仕立てにします。ジャガイモは5本も6本も茎を伸ばしますから、特に健康優良児の2本だけを残します。浅植えにしたネギにはたっぷりと土寄せをしてやり、キュウリなど株元の蒸れに弱い野菜には敷き草をしてやらなくてはならないのです。
その上、更に成長していくと、一本一本の個性も強まってきます。同じ野菜でも育ち具合が随分違うものなのです。このトマトは、葉ばかり茂って花芽がつかないから、少し根を切って、水遣りを控えよう。こっちのトマトは花芽はたくさんつくが、葉に少し元気がないから油粕の液肥を少しやろう。というように一本一本の状態に適した世話が必要になってくるのです。
今年は寒いから野菜の育ちも遅いだろうと油断していましたが、そろそろ個性に即した手入れが必要な時期に入ったようです。
 
 サラダにいれるルッコラと二十日大根。お味噌汁にする大根の間引き菜。そして、炒め物にするチンゲンサイ。広げたエプロン一杯に、晩のおかずの食材を入れて家に戻りながら、食卓に直結している畑を大切にしようと、改めて思ったのでした。
by chihoa3 | 2008-06-06 09:17
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