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森の暮らし  たいまぐら便り
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雪迎え
shimo1.jpg
一週間程前でしたか・・・
ガクンガクンと気温が下がり、たいまぐらも氷点下に。
ツンツンととがった霜に、ブルブルッと身震いしつつも感嘆の声をあげ、
目の前でハラハラと散る桑の葉に「おつかれさま」と声をかけました。

でも、ここにきて、暖かな日が続いています。

そんなポカポカの日差しを受けて、枝先や草むらでキラキラと輝いているのはクモの糸。
今日は特に、たくさんのクモの糸が風にたなびいています。
キラキラキラ・・・
写真でうまく撮れないのが本当にもどかしい。
それはそれはきれいなのですから。
kumo.jpg
お尻からスルスルッと出した糸を風にはためかせるのは小さなクモ。
風にのった糸の浮力で、しまいにはクモもフワリと浮かび上がります。
風にのる・・・といっても、糸がちぎれてはもともこうもありません。
私たちにはほとんど無風と感じられる今日のような穏やかな日が、
クモにとってはフライト日和のようです。
クモの分散手段のひとつで、山形県では「雪迎え」と言われています。

雪迎えは、名前に反して暖かな日に多く見られます。
ポカポカとした日差しの温もりを感じながら、キラキラとした輝きを眺め、「もうすぐ雪が降るんだなー」と思う・・・。なんだかとても暖かな気持ちになるものです。迎えるものは冷たい雪なのに。

この時期、穏やかな日の外仕事は山ほどあります。
薪を作ったり、家の周りをすっきりとさせたり、等々。
でも、雪迎えがみられる日は、
夫婦でお茶をいただくにしても、
ゆっくりぃー、のんびりぃーとなってしまいます。

けれどそんな時間も、大事な雪迎えの一つなんだよね!と、最近では思っています。
「あ〜きれい!」
by chihoa3 | 2008-11-14 10:07 | 発見・自然
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