岩手日報 季節の糧(ごちそう)いただきます 1月に掲載したものです。
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日当たりのよい水辺。「確かこのあたりに・・・」と目星をつけ、積もった雪をかきわけます。枯れ草をよけて探すと、果たして小さなフキノトウを発見!冬ごもりの準備を万端整えたところを申し訳ないと思いつつ、プツンプツンと摘みとり、枯れ草を戻してその場を後にしました。苦味が少ない初冬のフキノトウ。雪がカッチカチに凍りつく前に一度はいただく、これも一種の旬の味です。
この時期のフキノトウは、硬くつぼんで成長をとめてしまったかのように見えます。でも、そうではないのです。寒さの中、こうして過ごす冬の時間も、生命の営みの上では欠くことのできない尊い時間なのです。今、フキノトウは静かに育んでいるのです。芽吹きの春にむけて。
人間にだってそういう時間が必要です。春はきっと巡ってくる、そう信じる心さえ失わなければ、時には硬くつぼんで、そーっと過ごす時間があってもよいのです。
2011年は激動の一年でしたね。頑張りすぎちゃった人も多いのではないでしょうか。そうでなければ過ごせないような大変な一年でもありました。
時にはそーっと休みましょう。なぁんて・・・新年のご挨拶としてはふさわしくないかしら?
ようこそ2012年。今年もよろしくお願いします。

フキノトウのお味噌汁
材料
長芋 10cm
油揚げ 1枚
フキノトウ 2個
味噌 適量
作り方
長芋は皮を剥き1cmの輪切り。油揚げは短冊切りにする。
出汁をいれた鍋に長芋をいれ火にかける。長芋に半ば火が通ったら油揚げをいれ、長芋がすっかり柔らかくなったら味噌を加える。再びふつふつと沸いたら小口切りにしたフキノトウを加え、すぐに火を止める。
★フキノトウは加える際に刻むこと。そして火を通しすぎないこと。
★フキが茂っていた辺りを探してみると、きっと小さなフキノトウが見つかりますよ。