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森の暮らし  たいまぐら便り
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冬の楽しみ
生傷がたえないこの頃です。

 半月ほど前、県北の御所野縄文博物館で、一戸町にお住まいのAさんの竹細工の実演を見ました。Aさんには、以前カゴやザルを作っていただいたことがあります。町一番の名人と言われるAさんのカゴは、一目でAさん作と分かります。その特徴を一言で言えば「ふくよかさ」でしょうか。尊敬している作り手さんのお一人です。
 これまで、Aさんが手仕事をされている様子を、じっくりと拝見する機会はありませんでしたから、今回の実演を心待ちにしていました。
 なんというか・・・本当に感動しました。ゆったりと丁寧に心をこめて作られていくカゴ。「こんな風につくられてカゴも幸せだなー」ついそんなことを思ってしまうほど、大切に大切に編んでいかれます。
 竹を割ったり、へいだり、編んだり、という所作の美しさにも心をうたれました。

 それで生傷が絶えないという訳です。
 実は、数年前にも一度竹細工にトライしたことがあります。村のおじいちゃんに教わりつつ、いくつかザルを仕上げたものの、せっかちな私にはどうも不向きと感じ、それっきりとなっていました。
 はりきって、馴染みの鍛冶屋さんにナタまで作ってもらったのに・・・。
 そんな私ですが、Aさんの手仕事を見て、また作ってみようと思いたちました。Aさんの手仕事に触発されるなんて図々しいのですが。
 仕事にしようというのではない。家族が使うものを、例えば、毎冬一個づつ作るのでもいいんだ。ただ丁寧に心をこめて、時間をかけて作ればいいんだ。Aさんの手仕事をみていて、そんな風に励まされた私は、一念発起。しまいこんでいたナタを引っ張り出し竹細工を再開したのです。
 以前は、仕上げることばかりに急いて、やっつけ仕事のように編んでいたものです。でも、前よりもせっかちではなくなったのか、それともAさんの美しい所作をみたせいなのか、過程の作業をとても楽しいと感じました。指先の生傷は絶えないのですが・・・。(Aさんは手も美しかった!!)
take2.jpg
 そうして仕上げたのが小さい方の文庫カゴです。まだうっすらと青竹色をしています。
 基本的な編み方がちゃんと分かっていないこともあり、形もいびつで、当然ながらまだまだです。いくつか作っていくうちに少しづつ上手くなっていくといいのですが・・・。
 見本にした正方形の文庫籠(写真下)はおにぎり等を入れるお弁当箱です。Aさん作ではありませんが、もちろん本職の方が編まれました。家族三人が一個づつ持っているお弁当箱に合わせて、今回編み上げた小さな文庫籠と同じ物を3個作りたいと思っています。果物を入れてもいいかなーと思って・・・。丁寧に、こころを込めて、一冬かけて編んでみようと思います。
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by chihoa3 | 2008-11-18 15:53 | 手作り・食卓 | Comments(0)
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