人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ
森の暮らし  たいまぐら便り
chihonote.exblog.jp
山椒好き
san.jpg
やっと山椒の実を摘みました。一週間ほどまえから気にかかりつつ、なかなか時間が作れずにいたのです。
間近で見ると、うっすらと赤く熟し始めていまから、もうかなり硬くなってしまっているに違いありません。「やっぱり遅かったね・・・」でも、硬くなってしまった実も、刻んで使うなどすれば香は楽しめるので、迷わずプチプチと摘み取りを開始しました。摘みながらウットリ〜。「あ〜、なんていい香りなんだろう」時折、山椒の鋭い棘に引っかかれても気にならない。ほとんど陶酔状態です。
摘んだ実は水にさらし、茹で、軸を取り除いたら、塩を強めに利かせた煮切り酒に漬けておきます。おむすびに入れたり、冷奴にかけたりと重宝する実山椒の青煮。今年もなんとか作ることができそうです。

san2
さて、実を摘みながらおもしろいものを発見しました。
今年大発生しているクスサン。虫が嫌いな人があの幼虫を見たら間違いなく絶叫するでしょう。詳しくは描写しませんが、そういう姿をしています。その幼虫が、やっと蛹になる時期に入りました。蛹になってくれれば、思いがけず遭遇してギョッとすることもなくなるので、ちょっとホッとしています。
山椒の枝先に見つけた「おもしろいもの」とは、そのクスサンの繭です。山椒の葉っぱを巻きつけて、見事にカモフラージュしています。なんてお目が高い!とちょっと見直してしまいました。いい香の毛布を選んだものです。
当人は、香など気にもかけていないのかもしれませんね。でも、なんだか嬉しかったな。気が会わなかった相手と、思いがけず共通の話題が見つかり話しが弾んだ時のような、そんな気持ちになったのでした。
因みに、このクスサンの老齢幼虫(!)から、糸を作り出す部分を取り出し、酢につけながら繊維を手繰りだして、昔は釣り糸にしたのだそうです。スゴ〜イ!と感心はするけれど、流石の私もちょっと手が出せないな。
虫嫌いな人は今頃蒼ざめてますね・・・。ゴメンナサァーイ!
by chihoa3 | 2008-07-22 11:31
<< 森の暮らし 東京へ・・・  散歩道 >>